ライアー誕生
ライアーが誕生した時の面白いお話があったのでご紹介しますね。
ライアーはシュタイナー教育でよく使われますが 実際に創ったのは
プラハトさんという音楽家とゲルトナーさんという彫刻家なのです。
プラハトは1922年にスイスのゲーテアヌム(人智学協会の建築物)
移り住み シュタイナーの下で人智学を学んでいました。ところが
1922年その年にそのゲーテアヌムは火災に遭います。プラハトは
火災の後も焼け残った物を守る活動をしながら勉強を続けました。
その中で 音楽家だった彼は現在の音楽が外へ外へと向いている
と感じます。そして これからは人間の内面へ向かっていくような音楽
が必要なのではないかと考えるのです。彫刻家のゲルトナーとともに
未来へ向けた楽器として「ライアー」の構想ができあがっていきました
。
1926年 2人はライアーを作るために乾いた「にれの木」を探していま
した。そして以前 火災に遭った時焼け残った柱として保存してあった
木の中にそれはあったのです。
1926年10月5日 ゲルトナーは一晩熱中して仕事をしました。そし
て翌6日 ライアーは出来上がったのです!
この日 ゲルトナーに何があったのでしょう。天使が降りて来て
「今がその時です。さあ!」・・・・・・と言ったかどうかはわかりませ
んが このようにしてライアーは未来を託した楽器として誕生した
のです。
シュタイナーは「偶然はない。すべては必然である」と言ったそうで
すが ゲーテアヌムが火事に遭った事も ライアーが誕生した事も
必然だったのでしょうね。
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