音について思うこと
ライアーを毎日弾いていても 毎日音が違います。たまに自分でも
「これは!」と思えるような音のときもありますが 「うーん・・・」という
時もあるのです。私にとって理想の音は 言葉で言い表すのは難しい
ですが 優しいけれど弱いだけでない芯の通った音で だけどまろ
やかで暖かで・・・と欲張りな音になってしまうかな?でも 音を追求
していくことはおそらく ライアーを弾いている限りずっと続くと思いま
す。途中でもしかしたら理想も変わるかもしれません。
この楽器は他の楽器に比べて 始めるにあたって敷居が低いと
思います。なので大人になって初めて楽器を始める方とか高齢
の方でも始めやすいのです。例えばピアノやバイオリンを始めて
音楽的に満足しようと思ったら そこにはテクニックという壁が
あります。でもライアーは簡単なわらべうたを弾くだけでも とても
心地良いのです。ライアーを始めた方はきっと初めて弾けるよう
になったわらべうたを何度も心を込めて弾きたくなることでしょう。
もちろんライアーにも難しい曲はありますが。
だけどこの楽器はとても奥が深く難しい面も持ち合わせています。
自分の音や音楽を心ゆくまで追求していくことに限界はありません
から。(これは他の楽器も同じでしょう)
また1人で家で弾くときは心地よい大きさで弾けばいいと思います
が 人の前で弾くときは音の大きさも考えなければならないと思い
ます。
あまり広くない場所なのに強く弾きすぎれば 伝えたいものは
伝わらないと思いますし その反対にある程度広い場所なのに
家で弾くような大きさで弾いていても物理的に聞こえないでしょう。
いくら耳を澄まして聴く楽器といっても聴く人はかえって疲れるの
ではないかと思います。このバランスが難しいです。
それとそれぞれの楽器の持つ音の限界は超えない方がいいと
思うのです。ソプラノライアーでもアルトライアーでも美しく響かせ
るための限界の音の大きさがあるので いくらもっと音を出したい
と思ってもそれは超えられないです。超えてしまえば音の質に影響
してしまいますから。 まあ あまり広い場所で弾くのは難しいという
事かもしれないですね。でもよく響く場所なら広くても大丈夫だし
その逆もあるのです・・・
指の角度は音にかなり影響してきますが 人によって指の形は
違うし それに理想の音も1人1人違うのでしょうね。だから
「音」は自分で見つけてゆくものなのかなと思います。
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コメント
自分の音を見つけていくことなんですね。
でも自分が心地いいと思う音がどんな音なのかということさえまだよくわからないんですよ~。
私が聞いたことのあるライアーの演奏って
千と千尋の神隠しのエンディングで流れた
木村弓さんの曲だけです。
いつか生演奏を聴きに行きたいです。
投稿: おかめ | 2007年7月 5日 (木) 21時18分
そうですよね。私も最初の頃は弦を追っていくのが 精一杯でした。自分が気持ち
いいときが1番いい音を出しているのかもしれないですね。
今は 全国いろいろな所でライアーを弾く人がいらっしゃいます。おかめさんは
お仲間は近くにいらっしゃるのでしょうか。みんなで弾くのも楽しいです。
投稿: りら | 2007年7月 6日 (金) 11時16分