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ゲルトナーとヨエックス

 ヨエックスライアーがゲルトナー工房で修行されていた方のライアーと

いう事は知られていますが この2つのライアー 弾いてみるとかなり

違います。前 「楽器の性格」という記事でも書きましたが 見た感じは

丸い形で似ていますが 音色が違うと思います。私はソプラノがゲルトナー

でアルトがヨエックスですが ゲルトナーは重みがあってヨエックスは軽い

のです。ずっと家の2つのライアーがそういう性質なのかと思っていたの

ですが 周りの話を聞くと この傾向はあるようです。

 ゲルトナーアルトをずっと弾いていた人がヨエックスアルトを弾いたら

「同じアルトなのにこうも違うなんて」というようなことを言っていました。

そしてよく曲を作っている人は「ヨエックスだと暗めの曲は浮かんでこない」

といいます。

それで 「家のライアーだけの感覚ではないんだ」と思ったのです。

 

 ライアーで音を出す時 のの字を描くような動きをすると思います。

これを私たちはクーゲルと呼んでいますが ゲルトナーはこのクーゲルを

かなりしっかりしないと響いてこないように思います。そして ヨエックスは

このクーゲルが小さめでも響くので アンサンブルでゲルトナーとヨエックス

の微妙なテンポのずれを感じることもあるのです。

 私は「花嫁人形」「五木の子守唄」など日本のちょっともの哀しい曲を

ライアーで弾くのが好きなのですが こういう感じはゲルトナーで弾く方が

合っているかもしれません。逆に明るい軽やかな曲はヨエックスなのかな

 それぞれの楽器に合わせて曲を選ぶのも必要なのかもしれないと思っ

たりしています。

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