ライアーとの出会い<3>
ライアーという楽器も知らなかったのですから 申し訳な
かったのですが 池末先生の事も存じ上げませんでした。
先生が九州からみえてると聞いても「???」でした。
楽器はコロイのソプラノを貸していただきました。体験
したクラスは初心者のクラスではありませんでしたので
持ち方と簡単に音の出し方だけ教えていただいたらすぐ
に「ちょっとみんなと弾いてみましょう」と言われて 「え?
ドってどこ?ソってどこ?」という感じで とにかく必死で
やる事になってしまいました 初心者のクラスだったら
ゆっくりと音の出し方をやったのだと思います。だから
音を味わう余裕もなく むしろ聴こえるのは自分のビン
ビンした音だけで すごく感動したとかいう事もなかった
のですが 終わった時 どうしてかわからないけど「来月
からお願いします。楽器も譲って下さい」と言って 譲ろう
としていた人から譲って頂き その日のうちに持ち帰らせ
て頂きました。(自分でも「やるの?」って思ったものです)
そのコロイソプラノを譲ってくれた人が今 リラ・コスモス
で一緒に弾いている人です。
翌月 レッスンに行くとまた新しい見学の方がいて
その人も入ることになりました。その人もリラ・コスモスの
メンバーの1人です。2人はすでに弾いていたので 初め
ての私のために レッスン以外に自主連をしてくれる事に
なり ここからどんどん出会いがあり 私のライアーの道が
始まったのでした。
始めのころは考えられないくらい よく弾いていました。
今以上に弾いていました。多分 ピアノで満たされなかっ
た部分を補うためと 自分自身を癒す必要があったのか
な、と思います。
ライアーとの出会いはこんな風で 音に感動を受けた
とかロマンティックなものではなかったのです。「どんな
出会いだったのですか?」と聞かれると なんて言ったら
いいかわからないような変わったものなのです。考えて
みれば 元の元はカルチャー講座のパンフレットの
「ライアー」という文字に惹きつけられたのです。こんな人
他にいないでしょうね。その文字だけで 見たこともない
楽器を追いかけたのですから(途中軽く記憶喪失になり
ましたが)
途中での遠回りも 出会う人と出会うためのものだった
のだろうな、と思っています。多分 全て宇宙の計らい
なのでしょう。全ての出会いに感謝したいと思います。
これが 2002年から2003年の出来事です。
「ライアーとの出会い」を自分でも1度整理してみたかっ
たので 書けてよかったです。お付き合いくださいまして
ありがとうございました。
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コメント
「ライアー」という言葉にひきつけられただなんて、面白いきっかけですね。でもライアーという言葉自体に、りらさんの心の奥底が震えたのかと思います。
私の場合はですが、最初にライアーに直接触れたのは、とある有名なショップでアウリスのキンダーライアーでした。ところが全く調弦してなくて弦がゆるく、へんてこな音に幻滅。その後何年も間が空いて…、入荷されたアウリスを私自身が調弦して鳴らしたところ、その美しい響きに感動して今日に至る、という感じです。
何かやっぱりふさわしい時があるんですね。
投稿: ソリトン | 2009年9月12日 (土) 21時48分
そうですね。
最近 名前にはとても意味があると聞いたばかりです。
人の名前だけでなく 全てのものの名前にも言えることなのかも
しれないですね。
ソリトンさんも本当に出会うまでに 時間が空いたんですね。
その時はわからなくても 後で意味がわかることってありますね
人生って面白いです。
ライアーに出逢えて 本当によかったですね!
それではまた。
投稿: りら | 2009年9月13日 (日) 00時57分