音律の講座
バロックの曲を平均律やヴェルクマイスター音律で
合わせていただいて チェンバロ奏者の方に実際に
弾いていただくという講座に出席しました。
平均律は演奏をしやすくするために和声的美しさより
もいわば便利さという観点から考えられたもの。
古典的な音律との違いとはどんなものなのでしょう。
最初にグノーのアヴェ・マリアで有名なバッハの
プレリュードの最初の部分を平均律とヴェルクマイ
スターで合わせた楽器でそれぞれ弾いていただくと・・・
演奏前にどちらがどちらと聞かなかったけれど
明らかにこちらの方が好きという方がありました。
それはどちらかというと・・・・
平均律 私の以外の方もほとんど同じでした。
やはり現代人なんだな、と実感。
ただこの曲は超有名で自分でもよく弾くので いつもと
違うという違和感がひっかかったのかもしれません。
もう1曲は知らないバロックの曲で 音律の違いで
感情を豊かに表現しようという試みがあるのかも?と
考えられる曲。
この曲は平均律だととても平板に感じられて
ヴェルクマイスターの方が豊かに聞こえました。
言われないとわからないかもしれないけれど 違い
はやはり感じるのです。奏者の方が
「音律は聴く側よりも演奏する側に影響を及ぼすの
かもしれませんね」とおっしゃっていました。
ライアーでの演奏にすぐに古典音律を取り入れると
いうことはないと思いますが 実際に体験できたことは
いい経験になりました。とても面白かったです。
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