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7弦ライアー「つばさ」

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 制作をお願いしていた7弦キンダーハープがついに

やって来ました お願いしていたのは版画家の板倉知恵さん。

ライアーをテーマにした作品がたくさんある方です。

本当はもっとずっと前に完成していたのですが、お互いの予定が

合わなくて、今月やっと受け取ることができました

 

 2013年秋には山手の個展で少しライアーを弾かせていただきました。

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 絵は板倉さんの作品です。幻想的な動物が描かれているものも

あります。左上にかけてあるのが、当時制作途中だったキンダー

ハープです。最初に翼のイメージでお願いしたのです。

その日の帰りに寄った場所で (角度によってだいぶ違う感じに

写るんですね・・・)

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 木目がよく出ています。

板倉さんは手掘りライアー制作の講座で初めて7弦ライアーを

作られたそうですが、その時初めてなのに明らかにものすごく上手で

周りの人はひそかに驚いていて、その後、版画家の方とわかって、

皆で納得したそうです

 

 お話をして、すごく御自分の作品を大切にされていて、またライアーに

特別の関心を持たれていて、まだ持っていないキンダーハープの

制作をお願いしました。

 

 ライアー作りは板倉さんにとって、とても楽しい作業だそうです。

彫っていると、ある時「あ、今楽器になった」とわかるんですって!

それはその瞬間を境に彫っている時の、のみが木に当たる音が

変わるんだそうです

ちゃんと弦の長さも測って、いい音が出るようにも考えてくださって

います。

 

 今も次の依頼が来て、また制作中だそうです。本業の方が

お忙しいけれど、ライアーを作ることは楽しみと考えている、と

おっしゃっていました。

 

 ライアーってこういう楽器だなと、今回改めて思いました

現代は色々な分野で合理性が求められます。それは、分野に

よっては必要なこともあるでしょう。安くて大量生産の100均の

お世話になることもありますし・・・

でも、ライアーに関しては、反対の方向性ではないかと思います。

 

 作る人は一彫りごとを楽しく大切に・・・・そして出来上がりを

楽しみに待つ人がいて・・・・ 

実は「ライアーを手にする」と決めた時点ですべては始まっているのです。

私も最近5年間待ったライアーが来たり、この「つばさ」もお願いして

から受け取りまで数年がありました。でも、振り返ればその間にも

いろいろなことがあったわけです。それは、待っている間に体験した

貴重なできごとです。そして、機は熟し、新しい楽器が来て、また新しい

体験が待っているのでしょう。

 

 無理をしないで自然の流れにまかせて、その時できることを

一生懸命する。これがすべての事において大切なことなのかなあ、

と思います

 つばさと共に羽ばたけますように

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