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音を育てる

 いつも紅葉の写真を撮っている場所ですが

同じ場所とは思えません

S2016_2

 

 この頃ブログに書きたい事が多いのですが、

月日に追いつけませ~ん

今日は楽器の音について書いてみたいと思います。

 

 楽器は工房により音が違うのはご存知と思います。

私も「ゲルトナーとヨエックス」という記事にも書いて

いますが、一般的にゲルトナーは深い音、ヨエックスは

軽めの音などと言われています。ただ、これは本当に

一般的なことなのです。

 

 まだ届いたばかりの楽器は新しい音がします、サラーッ

とした音です。そして弾いていくうちに、その楽器の個性が

出てきます。

 

 私のヨエックスを例にあげると、最初この楽器は知人が

弾いているのを聴いて「同じものを」と注文したのでした。

明るく軽やかな音で、こういう音が欲しいと思ったのです。

しばらくはあまり弾く機会がなく、何年かは最初の「新しい

音」のままでした。確かにゲルトナーとは違う軽い音でした。

 

 その後、弾く機会が増えて来るうちに本当のこの楽器の

音がわかって来たのです。今でははっきりとわかります。

このヨエックスのまろやかで穏やかな音色が。この音は

この楽器だけの音色、この楽器の個性です。

 

 子どもでも育つうちにだんだんと個性がはっきりして

来ますよね。もともとの性格とは別に、家族の人の接し方、

それから環境とか周りの人たちとか。そういう取り巻く

ものによって個性が作られていきます。その子だけが

持つものです。

 

 ヨエックスというと大きめに響き、外に向けて拡がり

のある音、とういうイメージで、それは根本の部分かもしれ

ません。でも、弾いていくうちにどんどん個性が育って

行きます。他の楽器でも同じです。

 

 楽器にもランクがありますし、いい楽器を持つとそれだけ

で安心してしまうところもありますが、楽器と向き合って

弾いたり、どんな音を出したいか相談したりしていかないと

ずっと最初の「新しい音」のままです もっともっとその楽器

の本当の個性を知りたいと思ったら、楽器とよ~くお話しして

ください。

 

 家の楽器はゲルトナーとはよ~くお話しましたので、どういう

音かはわかっています。

後、コロイソロソプラノはある程度はわかっていますが、もう

少し個性を出してあげたいです。それからマリー。この楽器

はまだ新しい音かもしれません。この頃、少しわかってきま

したが。 これからもっとよく付き合っていきたいです

 

 一緒にずっと弾いている発地さんとはお互いの楽器の

真なる音はわかってます

それにしてもヨエックスがこういう音になるとは思いませんでした。

楽器の成長は子どもの成長のように嬉しいですよ 

皆さんも自分の楽器の唯一無二の個性を引き出して

あげてください。

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