音色の個性
思います。横浜は昨日1日荒れていました。低気圧や台風が
近づくと頭痛がするのですが、やっと良くなって来ました。
遠ざかってくれたのかな?
今年の夏は色々なコンサートへ行きました。その中で、
面白かったというか、興味深かったコンサートがあります。
ピアノのコンサートですが、2人のピアニストの方が同じ曲を
演奏されたのです。同じ曲がどんな風に聴こえるのか、興味が
あって行ってみました![]()
場所は紀尾井ホールで男性と女性のピアニストの方たち。
演奏曲はモーツアルトのソナタでした。ショパンなどの
ロマン派の曲だったら表現がだいぶ違うだろうけど、
モーツアルトソナタのようにシンプルな曲ならそんなに大きく
違わないのでは?というのが聴く前の予想。ところが・・・
最初の1フレーズでもう全然違いました。同じ場所、ピアノ、
すっかり同じ条件なのに
どちらの方もプロの素晴らしい
演奏なのですが、男性的とか女性的という違いとも言えない、
まず音色の違いにびっくり。弾く人の個性なんですね。
表現の違いという事以上に、音色というものにこんなに
表れるものがあるなんて。今でもはっきりその違いが耳に
残っているくらいです。今度聴く機会があったら、目を
つぶって聴いたとしても、絶対わかると思います。
そして、モーツアルトソナタという曲であったからこそ、素の
部分まで感じられたのだと思います。
お2人ともキャリアの長いピアニストの方なので、それぞれ
の演奏の個性の違いを聴かせて下さって有難かったです。
自信があるからこそ出来るのでしょう。
なかなか普通はやりにくいものだと思います。
その後、モーツアルトのこれは別々の曲でしたが、
ピアノ協奏曲の弾き振りもそれぞれ演奏されました。
これもまた、全然違って・・・・とても面白かったです![]()
お2人ともしっかりした土台を持っていらして、その上での
音色、表現の違い。「音色が個性を表す」という事を
はっきり聴かせて頂いて、勉強になりました。
私も演奏する者として、土台作りは当たり前の事として、
その上で自分にしか出せない音、表現出来ないものを
聴いて頂く事を目指していきたいと思います。
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